ザ・ベストCDオブ "ドビュッシー 交響詩「海」"
ドビュッシー 交響詩「海」
−管弦楽のための3つの交響的素描
今回、ドビュッシー 交響詩「海」のベストCDとして選んだのは
下記の5枚です。
フランスの大好きな指揮者クリュイタンス
ってドビュッシーの”海”は録音してないんだ・・
と今頃気づいた次第。
新発見の名演もあって楽しい選曲でした。
■ マルティノン(ジャン) フランス国立放送局管弦楽団 1973年録音
■ ミュンシュ(シャルル) ボストン交響楽団 1956年録音
■ ブーレーズ(ピエール) ニュー・フィルハーモニア管弦楽団 1966年録音
■ クリヴィヌ(エマニュエル) 国立リヨン管弦楽団 1993年録音
■ ラトル(サイモン) ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 2004年録音
ドビュッシー 交響詩「海」
−管弦楽のための3つの交響的素描
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フランス国立放送局管弦楽団 |
ボストン交響楽団 |
ニュー・フィルハーモニア管弦楽団 |
国立リヨン管弦楽団 |
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 |
の5枚です。では一枚づつご紹介いたしましょう。
■ ブーレーズ(ピエール) ニュー・フィルハーモニア管弦楽団 1966年録音
Sony (1995/12/05)
私のドビュッシー指揮者の定番はやはりこの人。
ピエール・ブーレーズ。
この曲が録音された1966年は、
CBSと本格的にレコーディングを始めた年で、
”ヴォツェック”を皮切りにドビュッシーの”海”など
次々と話題になる録音を発表していった。
いわば指揮者ブーレーズの音楽が
センセーショナルに世に出て行った最初の年・・
と言ってもよいでしょう。
ブーレーズはガチガチの理論派で、
冷たい精密機械の音楽のように感じる方も
いらっしゃるかもしれませんが、
ブーレーズの音楽のベースになっているのは
フランスの繊細で叙情的な気質だと思います。
(例えば作曲家ブーレズの作品に”デリーヴ”という
印象派風の美しい室内楽作品があったりする)
後年、ドイツグラモフォンにもクリーヴランド管弦楽団と
再度録音をしていますが、
やはりこのニューフィルハーモニア管弦楽団との
最初の録音の清新さにはかなわないと思います。
緻密で隅々まで神経が行き届いた美しい演奏です。
■ ミュンシュ(シャルル) ボストン交響楽団 1956年録音
RCA Red Seal (2004/09/14)
ブラームスやベルリオーズなどを振ると
爆発的な演奏で聴衆を魅了するミュンシュですが
事フランス物になると、繊細な表情や
色彩感覚豊富な音色感覚が前面に出てきて、
あぁ、やっぱりミュンシュはフランス人だな
と妙に感心したりするのです。
この演奏はもう今から半世紀も前の物なので、
さすがに録音は古さを否めませんが、
演奏は今聴いてもちっとも古さを感じさせず、
ボストン交響楽団のまろやかな音色と、
ミュンシュのいきの良い指揮振りがあいまって、
むしろ妙な新鮮さを感じるほど素晴らしい演奏です。
この曲の定番として一度は聴いていただきたい1枚です。
(後年のフランス国立管弦楽団との録音よりこちらの
ボストン交響楽団との録音の方が良い演奏です)
■ クリヴィヌ(エマニュエル) 国立リヨン管弦楽団 1993年録音
コロムビアミュージックエンタテインメント (2003/07/23)
クリヴィヌ&国立リヨン管弦楽団は初めて聴いたコンビ。
というかクリヴィヌって誰??
と思いながら聴いたCDでした。
93年の録音だと言うのに、
既に1000円という激安価格になっているのは
やっぱりネームバリューがないせいなのでしょうか・・
しかしこの演奏、大当たりです。
演奏も非常にしっかりしていて上手いです。
何と言うか、フランス人特有の、
力の抜き加減というか
そういうものをこの演奏からは感じますね。
ドイツのオケみたいに、
フレーズを最後まで力入れて弾ききる、
みたいな感じではなく、
ふわっとフレーズが抜けていく感じで、
そこが心地よいです。
パリのオケがどんどんインターナショナルになっていく中で、
地方のオケがキチンとフランスらしさを
残していてくれるのがちょっと
うれしいところですね。
良い演奏してます。
クリヴィヌ&国立リヨン管弦楽団。
■ マルティノン(ジャン) フランス国立放送局管弦楽団 1973年録音
東芝EMI (2002/06/19)
マルティノンはフランスのエスプリを感じさせる
指揮者として人気のある指揮者の一人。
だけどどうも私とは相性が悪いのか、
昔、1枚レコードを買ったっきりめっきり
聴かなくなってしまった・・・
20年ぶりに聴いてみると
さすがに年月は人を成長させるのか、
不肖コンポーザーXにもマルティノンの良さが
多少とも解るようになってきたかも。
マルティノンの演奏、
なんといっても表情付けが丁寧で、
一つ一つのフレーズを大切に
息づかせているのが素晴らしいところ。
アンサンブルも見事で、
音に曇りが無く、
各パートが見事に溶け合っているのが
何ともこの曲にフィットしている。
いい演奏だなぁ〜
何で昔はマルティノンの良さが
解らなかったんだろう・・・?
マルティノンは今後とも
勉強させていただきます。ハイ。
■ ラトル(サイモン) ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 2004年録音
EMI (2005/09/13)
マルティノンとかミュンシュを聴いた後でラトルを聴くと
何とも味気ないのですが・・(失礼!)
やはりベルリンフィルと言うのは
いつになっても気になるオーケストラです。
昨年末、BSでやっていたベルリンフィルの
ジルベスターコンサートのここ何年かの再放送。
毎日、一年ごとの演奏を聴いていると、
ラトルがベルリンフィルを次第に手中に
収めていく様が解って面白かったです。
カラヤンの時代のベルリンフィルも凄かったけど、
今のベルリンフィルもやはり凄いオケ。
少々たがが緩んだベルリンフィルだったけど、
(犯人は・・・好きな指揮者なので
名前は伏せさせて頂きます(^^ゞ)
ラトルがしっかり復活させてくれました。
そのスーパーオケの演奏が聴ける演奏が、
このラトルの”海”。
イギリス人風のサッパリした演奏だけど、
作品の内容をしっかり把握して、
聴かせています。
近現代ものはこの人上手いと思います
でも、やっぱりベルリンフィルを聴く一枚でしょうかね。
この演奏。
ということで5枚聴いてきましたが、
おしかったのは、
サロネン(エサペッカ)&ロサンゼルスフィル
サロネンは音の響きが柔らかで
ドビュッシーには会うと思ったのですが・・・
スヴェトラーノフ(エフゲニー) フランス国立管弦楽団
は独特の癖がある演奏で
ある意味面白い演奏。
粘っこいドビュシーって
あまり好まれないかもしれないけれど、
かなり個性的。
以上、気になるランク外でした。
ということで
ベストCD オブ ドビュッシー 交響詩「海」ですが
やっぱり、比べて聴いてしまうと、
マルティノンの音楽造りの素晴らしさが
突出しているかも知れませんね。
空白の20年を少々恥じ入りながら・・・
マルティノン(ジャン) 指揮
フランス国立放送局管弦楽団
1973年録音
にベストCD オブ ドビュッシー 交響詩「海」
を差し上げたいと思います。
ぱちぱちぱちぱち。
■ マルティノン(ジャン) フランス国立放送局管弦楽団 1973年録音
東芝EMI (2002/06/19)
コンポーザーX
http://composerx.livedoor.biz/
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