July 09, 2005

今月の1枚〜世紀の巨匠ジャパン・ライブ・シリーズ(アルヴィド・ヤンソンス)

コンポーザーXの今月の1枚〜世紀の巨匠ジャパン・ライブ・シリーズ(アルヴィド・ヤンソンス)


気がついたらもう7月になっていて・・
6月の今月の1枚を書く機会を逸してシマッタ!

ネタはたくさんある
んだけどなぁ・・

ということで気を取り直して
7月(!)の今月の1枚は

アルヴィド・ヤンソンス


マリス・ヤンソンスじゃないのよ。

世界の巨匠ジャパンライブシリーズ ARVID JANSONS
東芝EMI
ウェーバー:歌劇「魔弾の射手」序曲
デュカス:交響詩「魔法使いの弟子」
チャイコフスキー:「フランチェスカ・ダ・リミニ」
シューベルト:「交響曲第8番ロ短調”未完成”
指揮/アルヴィド・ヤンソンス 東京交響楽団
1960年11月29日 新宿コマ劇場
1960年12月14日 日比谷公会堂
1960年10月27日 日比谷公会堂


アルヴィド・ヤンソンスはご存知の方もいらっしゃるかもしれませんが、

最近活躍中のマリス・ヤンソンスのお父さんである。
あの、ムラビンスキーと共に

レニーグランドフィルの指揮者

をしていた人。

偉大なムラビンスキーの陰に隠れて
少々影が薄い感じがするし、発売されているCDも少なく、


クラッシックファンの間でも知る人ぞ知る・・・

っていう感じの指揮者かもしれない。


でも、日本の音楽界にとっては
計ることの出来ない出来ない

大きな役割
を果たした、


凄い指揮者なんだぞ、この人。


コンポーザーXはこの指揮者には

ちょっと思い出がある



もう20年ぐらい前の話になる・・・

当時、とある地方都市の大学の学生であった

コンポーザーXは知人からある指揮者の話を聞いた。



「なんでも、今度うちの町のオーケストラに

アルヴィド・ヤンソンスっていう凄い指揮者

が来るらしいゾ。」



「そいつは”鉛を金に変える男って言われているらしく

だめなオーケストラも凄く上手いオーケストラに変えてしまうらしいゾ。」



「オケのメンバーからもとても信頼が厚いらしく、

○響のメンバーもナンカ楽しみにしてるらしいゾ。」



ふむふむ、そりゃ凄そうだ。

当時、アマオケの学生指揮者だったコンポーザーXは

そりゃ見にいかにゃ

ならん!


っと心に決めたのであった。

え?聴きにいく・・じゃないの?って思う無かれ。

リハーサルを見に行くのである。もちろん!!・・勝手に(^^ゞ



今だったらそんなことは無いと思うけど

当時のオケのリハーサルなんて、

勝手に行って勝手に見てこれるほど

セキュリティーは甘かった。

(今はそんなこと無いと思います!)



当時、○響は小高い丘の上にある

公共の施設に附帯するホールで練習をしていた。

このホール自分が所属しているアマオケでも

しばしば利用していたので、

かって知ったる我が家のようなもので、

リハーサルが始まったちょっと後ぐらい

(11時前ぐらいだったかなぁ)に行って、

最後部の席にちょこんと座って見ていた。



ヤンソンスという指揮者の印象は

正直言って、凄い指揮者・・っていうものはなかったなぁ。

というより、結構お爺さんなんだ・・・と思った。

確かいすに座って指揮をしていて、

楽員に向かってぼそぼそ話しているようで

私には何を言っているのか判らなかった。

(指揮者って威厳を持ってよく通る声で

話す人が多いと思うけど・・・)



そして何より驚いたのは

公演前日なのにメインのショスタコ5番ではなく

チャイコフスキーのピアノコンチェルトの

第二楽章(!)・・を一生懸命練習させている事。

そして、さらに驚くのは、この日私は一度もオケが

テュッティで鳴るのを

一度も聴かなかった


って言うこと。(!)

ほんと、地味にヴィオラとか練習させてる。

(パート練習みたいに・・)



ちょっとこれ大丈夫なのかなぁ・・

って素人考えで思ったけど、

通り過ぎる楽員さん同士が話すのを聞いても

「えぇ、まだチャイコやってるの??」なんて

言ってたので、まぁ、みんなそう思ってたのかもね。



そんな地味な練習を夕方まで見て

結局大して参考にもならず・・

指揮者の極意も盗むことも出来ず

収穫あんまりないなぁ・・とか思いながら

家路に着いたコンポーザーXであった。



翌日、演奏会を聴きに行った。

演目は、

チャイコフスキー ピアノ協奏曲第1番

ショスタコーヴィチ 「交響曲第5番”革命”」

の2曲である。

(そういえば息子のヤンソンスも今年の来日公演で

横浜でこの同じ曲目でやるんじゃなかったっけ?)



この日の本番を聴いて驚きました。

普段、来ている指揮者達が振ったときの(失礼m(__)m)

あのゴワゴワしてすっきりしない音が一掃され、

見事に明快で迫力ある音

に変わっていたのでした。

いやぁ〜おんなじオケとは思えない・・

というのが率直な感想でした。



ここに指揮者の極意を見たり。

「とにかく弾けるようになるまで徹底的に練習すべし」

それを実行していたのだなぁ・・と思いました。



おっと、思い出話が長くなってCDの話がしてなかった・・



このCDと私が見たヤンソンスは20年の月日がたっています。

正直言って印象はかなり違います。

このCDを聴くと、

ヤンソンスが典型的なロシアの

爆音系の指揮者である事がわかります。

フォルテに特徴がある、極めてドラマティックな音楽造りをしています。

ぐいぐい攻めて来る

力強さを彼の指揮棒が発散させている。

そんな感じがします。

また、オーケストラが一丸となって、彼の音楽に食らいついていこうと

しているのが判って、非常に興味深いです。

エネルギーの塊のような、凄まじい演奏ですね。



アルヴィド・ヤンソンスに関しては下記のページにも記述があります。

ご参考までに・・・



アルヴィド・ヤンソンスのフランチェスカ



ヤンソンスと橋本東響楽団長



アルヴィド・ヤンソンスは東京交響楽団の永久名誉指揮者だそうです。







Berlioz: Symphonie fantastique
Hector Berlioz Arvid Jansons Leningrad Philharmonic Orchestra
Eclipse (1997/10/23)



Liszt: Hungarian Rhapsodies S359; Tasso: Lamento e trionfo No2
Franz Liszt Arvid Jansons Leningrad Philharmonic Orchestra USSR Ministry of Culture Symphony Orchestra
Audiophile (2001/09/25)





          コンポーザーX

コンポーザーXの怒涛のCD批評
http://composerx.livedoor.biz/




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前にシューマンのマンフレッドをとりあげたが、今度はチャイコフスキーのマンフレッドを取り上げる。アルヴィド・ヤンソンスの息子ともう言わなくても、誰もが知っている名指揮者となったマリス・ヤンソンスによるシャンドスへの録音である。実は十年以上前に買ってあったも
ヤンソンス指揮のチャイコフスキー作曲の交響曲「マンフレッド」 ****(推薦)【鎌倉・スイス日記】at July 10, 2005 18:10
この記事へのコメント
TBありがとうございました。風邪で沈没しておりました。
アルヴィド・ヤンソンスとは懐かしいですね。昔、レニングラード・フィルハーモニー管弦楽団が来日した時にムラヴィンスキーと一緒に来た人という印象以上に凄い指揮者でした。
日本での演奏もいくつか復刻されて来ていますが、これを期に再評価されることを望んで止みません。コマーシャリズムに乗らなかったために過小評価かもしくは知られてもいない音楽家って意外なほど多いものですから。私もそうした音楽家をできるだけ紹介していきたいと思っているのです。自分の耳と鑑識眼を信じて・・・。
これからもどうぞよろしくお願いします。
Posted by Schweizer_Musik at July 10, 2005 18:16
Schweizer_Musik さん
コメントありがとうございます。
おっしゃる通りあまり知名度は無いけど素晴らしい音楽家って結構いますよね。アルヴィド・ヤンソンスも彼がもっと若かった時の演奏に触れられていたら、もっと強い刺激を受けていただろうと思います。
そちらの「勝手に応援プロジェクト」」興味深いです。今後も注目しております。こちらこそよろしくお願いします。
Posted by コンポーザーX at July 11, 2005 08:37